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FAQ

疾患

爪白癬とはどんな病気ですか。

爪白癬とは、爪を感染の場とする皮膚真菌症(水虫)の一種です。
原因となる皮膚糸状菌(トリコフィトン属)は爪のケラチンを栄養源としており、爪内で増殖します。爪の白濁、肥厚などがみられ、進行すると美容を著しく損なうことはもちろん、爪の肥厚に伴って痛みや歩行困難が生じるなど、QOL低下が問題となります。

用法・用量

1日1回1カプセルの服用ですが、服用する時間の規定はありますか。

服用する時間の規定はありません。食事の影響がないため、患者さんのライフスタイルに合わせて服用することができます。ただし、飲み忘れの無いように、なるべく毎日同じ時間に1日1回1カプセル服用できるように設定してください。

飲み忘れた場合の対処方法を教えてください。

飲み忘れに気が付いたときは、そのときに1回分を服用するようにご指導ください。決して2回分を一度に服用させないでください。ただし、1日分の服用を忘れた場合は、次の日に1回分を服用するようにご指導ください。

治療

12週間で服用は終了ですか。

1日1回1カプセルを12週間服用する薬剤です。ネイリン®は、新しい爪が伸びてこない限り一旦変色した爪所見を回復させる薬剤ではないため、投与終了後は爪の伸長期間を考慮して経過観察を行ってください。

外用爪白癬治療薬との併用は可能ですか。

外用爪白癬治療薬と併用する可能性は考えられますが、ネイリン®と併用時の有効性・安全性を検討した報告はなく不明です。
ネイリン®の国内第Ⅲ相臨床試験では、ネイリン®カプセル100mgを12週間投与した時点での完全治癒率は1.0%ですが、投与開始48週後には59.4%まで上昇します。治療には爪の生え変わりの期間が必要となりますので、他剤での治療については改善傾向を確認の上ご判断ください。保険の判断については、地区の審査機関にご確認ください。

一包化は可能でしょうか。

一包化は不可と考えております。PTPから取り出したカプセルに吸湿性があることが確認されているためです。

使用上の注意

ネイリン®の投与前には鏡検等による確定診断は必要ですか。

投与前には鏡検や培養等の検査を実施し、確定診断をされた患者さんに投与するようにしてください。添付文書の効能・効果に関連する使用上の注意は「直接鏡検又は培養等に基づき爪白癬であると確定診断された患者に使用すること」とされております。

慎重投与に「肝障害を有する患者」とありますが、ネイリン®は定期的な肝機能検査が必須ですか。

定期的な肝機能検査は必須ではありません。しかしながら、ネイリン®の投与によりAST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがありますので、医師の判断のもと患者さんの状態に合わせ、必要に応じて肝機能検査を実施いただき、経過観察するようにしてください。

腎機能障害を有する患者さん、透析患者さんへの投与は可能ですか。

腎機能障害を有する患者さん、透析患者さんに対しては使用経験がありません。ネイリン®を投与したとき、ホスラブコナゾールは尿中に検出されず、活性本体のラブコナゾールも尿中累積排泄率が0.1%未満でした。
また、ネイリン®の透析膜の透過を検討したデータはなく不明ですが、血漿タンパク結合率は98.5~99.0%と高いため、透析では除去できないと考えられます。

相互作用はありますか。

ラブコナゾールはCYP3Aを中程度阻害し、併用注意薬としてCYP3Aにより主に代謝される薬剤(シンバスタチン、ミダゾラム等)と、その他にワルファリンが設定されています。

妊婦、産婦、妊娠可能な婦人への投与は可能ですか。

妊婦又は妊娠している可能性のある患者さんに対しては使用経験はなく、禁忌に設定されていますので、投与は避けてください。また妊娠可能な婦人に対しては、ネイリン®投与中及び投与終了後3ヵ月間は適切な避妊を行うようにご指導ください。

授乳婦への投与は可能ですか。

動物実験(ラット)で乳汁排泄が報告されているため、ネイリン®服用中の授乳は避けるようにご指導ください。

小児等への投与は可能ですか。

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していません(使用経験がありません)。

薬効・薬理

ネイリン®が抗真菌活性を示す作用機序を教えてください。

真菌細胞膜の膜成分であるエルゴステロール生合成を阻害することにより、抗真菌活性を示します。

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