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国内第Ⅲ相臨床試験1)成績

試験概要

目的

爪白癬患者に対するネイリン®の有効性、安全性についてプラセボを対照とした二重盲検並行群間比較試験により検討する。

対象(FAS、安全性解析対象症例)

第Ⅰ趾爪に爪甲混濁部面積比25%以上の病変を有し、直接鏡検で皮膚糸状菌が確認された満20歳以上75歳未満の爪白癬患者153例(ネイリン®群:101例、プラセボ群:52例)

方法

ネイリン®カプセル100mg(ラブコナゾールとして100mg)又はプラセボを1日1回食後に12週間経口投与し、その後、36週間を無治療で観察した。

評価項目・解析計画
主要評価項目
(検証的解析項目):
投与開始48週後の完全治癒率
【解析計画】
主解析対象集団をFASとし、投与群ごとに頻度集計、割合、及びその95%信頼区間を算出した。また、投与群間の比較は、Fisherの直接確率計算法を用い、有意水準0.05(両側)とした。中止・脱落例は非治癒として算出した。
副次評価項目:
投与開始12週、24週、36週、48週後の有効性評価、直接鏡検による菌陰性化率 等
【解析計画】
主解析対象集団をFASとし、投与群ごとに頻度集計、割合、及びその95%信頼区間を算出した。中止・脱落例は除外して算出した。

FAS(Full Analysis Set):最大の解析対象集団

結果

主要評価項目(検証的解析項目):投与開始48週後の完全治癒率〈FAS〉

ネイリン®群の投与開始48週後の完全治癒率は59.4%であり、プラセボ群に対する優越性が検証された。

投与開始48週後の完全治癒率

投与開始48週後の完全治癒率

副次評価項目:有効性評価〈FAS〉

ネイリン®群の著効率及び有効率は、プラセボ群と比較して投与開始24週後から有意に高い値を示し、投与開始48週後では83.1%及び94.4%であった。

有効性評価

有効性評価

副次評価項目:直接鏡検による菌陰性化率〈FAS〉

ネイリン®群の直接鏡検による菌陰性化率は、プラセボ群と比較して投与開始24週後から有意に高い値を示し、投与開始48週後では82.0%であった。

直接鏡検による菌陰性化率

直接鏡検による菌陰性化率

安全性

副作用はネイリン®群101例中24例(23.8%)に47件及びプラセボ群52例中2例(3.8%)に6件認められた。
主な副作用は、ネイリン®群ではγ-GTP増加16例(15.8%)、ALT(GPT)増加9例(8.9%)、AST(GOT)増加8例(7.9%)、腹部不快感4例(4.0%)、血中Al-P増加2例(2.0%)であった。プラセボ群では下痢2例(3.8%)であった。
投与中止に至った副作用は、ネイリン®群で11例(10.9%)に認められた。その内訳は、γ-GTP増加8例(7.9%)、ALT(GPT)増加7例(6.9%)、AST(GOT)増加5例(5.0%)、ヘモグロビン減少、血中Al-P増加、血中クレアチニン増加、赤血球数減少が各1例(1.0%)であった(重複例あり)。
重篤な副作用は認められなかった。プラセボ群では重篤な副作用及び投与中止に至った副作用は認められなかった。死亡例はいずれの群においても認められなかった。

1)佐藤製薬株式会社 社内資料:成人国内第Ⅲ相臨床試験
(日本人爪白癬患者を対象とした第Ⅲ相比較臨床試験 試験番号:SKS-11-01). 承認時評価資料

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